MS06GP
 エアロエースが誕生して10年。ボディはほぼそのままで、様々な箇所を変更し、モデルチェンジが発表されました。「常識を、いま、革新する」をコンセプトにエンジンの小型・小排気化、従来MTのみだったトランスミッションがAMT標準搭載に。さらに、従来なかった安全システムも導入し、魅力が詰まった大型観光・高速路線バスに仕上がりました。早くも量産型車両が走り始めました。

2TG-MS06GP


 現在のボディに変更されて10年になる2017(平成29)年5月15日。三菱ふそうトラックバスからエアロエース・エアロクイーンのモデルチェンジが発表されました。エンジンは従来通り直列6気筒ですが、小型化し、7.7ℓの小排気エンジンである6S10を搭載。その関係でエンジンルームを小さく抑えることができるようになったため、公式側のエンジンルーバーが再び廃止。そして、クラス初の変速8段の機械式マニュアルトランスミッション(AMT)を標準搭載。この二つの変更点が大きく、平成28年度規制に適合したため、国産バス初の排ガス規制記号の2TG-を取得しました。シフトレバーは撤廃され、ドライブモードの選択する装置は、マルチファンクションレバーに一体化されました。また、オートライティングを標準搭載していますので、トンネルへ入るときなどのヘッドライト操作が不要になります。そして、ヒルホルダーとイージーゴーを初めて搭載。坂道発進もずり下がりを気にせずにペダル操作ができるようになりました。また、ESSと呼ばれる緊急制動表示灯を標準搭載。50km/h以上で走行しているときに、急ブレーキをかけるとブレーキランプが点滅して、急ブレーキをかけていることを後方走行車に伝達します。また、客席シートベルトも3点のものを一部で採用。このように安全性能も前代に比べて上がっています。また、側面の窓の最前部に"FUSO AERO"と書かれたシルバープレートを取り付け。また、後部にはシグネチャーライトを一部に取り付け。後部からの被視認性の向上にも繋がります。これらはMS96VPとの見分けポイントにもなります。また、仕様を3つにわけ、パッケージ化。廉価モデルから順に、Eco Line(2018年1月に発売)、Pro Line、Premium Lineとなっています。
(福井鉄道 2TG-MS06GP)

スペック



搭載エンジン:6S10(T2)(出力381PS/2200rpm トルク1400N・m/1200〜1600rpm 排気量7700cc)
車両寸法:11.99m×2.49m×3.52m(車長×車幅×全高:エアロクィーン)
     11.99m×2.49m×3.46m(車長×車幅×全高:エアロエース)
トランスミッション:8速AMT
ホイールベース:6.0m(P尺)
燃料:軽油 405ℓ
尿素水タンク:40ℓ
着席定員:28〜45名

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