いすゞ自動車・日野自動車 エルガミオ KK-LR233系

 1999年、これまでジャーニーとして販売されてきたいすゞ自動車の中型路線バスはフルモデルチェンジを機に「エルガミオ」という名前に改めました。ヘッドライトは横置きから縦置きに変更なり、照射力がアップしました。ホイルベースは3種類になり、小さいものからE尺、F尺、J尺です。特にE尺は、全長約7mのコミュニティバス用に用意されており、現在の日野自動車・ポンチョHXのような立ち位置の仕様です。エンジンはジャーニーK時代から使われている6HH1シリーズの6HH1-Sを搭載しています。変速機はDD5速MTかトルクコンバータ式のATの二種が選べました。バリアフリーの観点からバス停での乗降時にニーリング機構を使うようになり、この世代からエアサスペンションが標準搭載となっています。リーフサスペンション(板ばね)も継続してラインアップにあり、各事業者で導入した仕様が異なりました。ノンステップバスが追加され、型式はエアサス車の改造扱いになりました。E尺は2002年にはラインアップから外され、LR234型に移行するころには通常仕様であるJ尺のみになりました。他社では中型車をベースにした10.5m大型車が発表されましたが、エルガミオをベースとした大型車は販売されませんでした。排ガス規制記号を抜いて型式を表すと、最初の5桁がエアサス仕様はLR233、リーフサス仕様はLR333となり、6桁目はホイルベースのサイズ(E尺、F尺、J尺等)、7桁目に1が入り、改造扱いなら最後に「改」が付き、標準扱いなら無印になっています。例えば、ノンステップ車の場合は、KK-LR233J1改という表記になります。 (いすゞ自動車 KK-LR233J1 名古屋市交通局保有車)

LR/KR234J2のスペック

搭載エンジン:6HH1-S(出力225PS/2900rpm トルク569N・m/1700rpm)
車両寸法:8.99m×2.3m×3.05m(車長×車幅×全高・J尺)
     8.14m×2.3m×3.05m(車長×車幅×全高・F尺)
     6.99m×2.3m×3.05m(車長×車幅×全高・E尺)
トランスミッション:DD6速ACT、トルクコンバータ式AT
ホイールベース:4.4m(J尺)、3.75m(F尺)、3.4m(E尺)
燃料:軽油 140ℓ