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三菱自動車(現・三菱ふそうトラック・バス)エアロスター KC-MP717/747


 1996年に、MP217/617をフルモデルチェンジして発表されたのがこの車。先代のエアロスターと区別するために、当初はニューエアロスターとなっていましたが、次第にエアロスターとなりました。ラインナップは、自家用ツーステップ、ワンステップ、1997年には、日本初の本格的なノンステップバス、MP747が誕生しました。トランスミッションは、初代エアロスターから使っていたFCT(フィンガーコントロールトランスミッション)、ごくわずかに機械式ATのINOMATを搭載している車もいました。

KC-MP717


 1996年9月に、モデルチェンジされて発表されました。以前は、三菱自動車名古屋製作所大江工場でも生産されていましたが、この世代から三菱自動車バス製造、現在の三菱ふそうバス製造にて製造・架装されるようになりました。運転席周りの変更が若干あるようで、衝撃吸収型のハンドル、警告ランプ等はLED式が取り入れられるようになりました。エンジンは、以前と同様直列6気筒エンジンの6D24型エンジンを搭載しました。ターボ付き高出力仕様も設定されていました。型式はエアサスがKC-MP717、リーフサスはKC-MP317となっています。また、一部事業者では、西日本車体工業で架装されたものもあります。

(岐阜バス KC-MP717M)


(西日本ジェイアールバス KC-MP717M 前後扉仕様)


(京都市交通局 KC-MP717K 西日本車体工業架装)

KC-MP747


 1997年に、国産初のノンステップバスとして登場したのがこのKC-MP747です。三菱ふそうでは、当初ノーステップバスと呼ばれていました。エアサスのみの設定で、ターボ付きは設定されていませんでした。多くは前中グライドスライドドアにしたものが多いですが、現在日本で一般化している前扉はグライドスライドドア、中扉は引き戸の仕様、珍しいものはリアにあるエンジンを右に寄せ、フルフラット構造にし、前後扉にされているものも存在します。ステップ部の座席配置は、位置の関係上、後ろ向きに設置され、相席のようになっており、あまり良い評判はなかったようです。トランスミッションはほとんどがFCTが多いですが、ほんの一部の事業者では、機械式ATのINOMAT2が搭載されている車がいます。名古屋市交通局には、前中後すべてグライドスライドドア(但し後部は片側のみ)仕様の車もいました。

(豊鉄バス KC-MP747M)